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黒髪祭25年史

熊本大学の学園祭と統一教会系サークル熊大CARP(原理研究会)

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熊本大学の学園祭と統一教会系サークル熊大CARP(原理研究会)

2018年に書いた部分は、現在からみると原理研への評価が甘いかもしれません。

黒髪祭(こくはつさい) 1969年~1993年
熊粋祭(ゆうすいさい) 1994年~2011年
紫熊祭(しぐまさい) 2012年~


現在の熊大SDGS(熊大CARP)に直接つながるのかはわかりませんが、文化部会あての「サークルへの昇格のための申請書」によれば、熊本大学原理研究会は1965年に発足しています。

1982年の第14回黒髪祭では、原理研の企画参加が問題となりました。

 原理研問題
 原理研究会とは統一教会(世界基督教統一神霊協会)系の学生団体である。熊大原理研のビラによれば、統一協会とは「友好団体」という関係である。「各大学において学生の自主活動を妨害してきており、黒髪祭の本質的意義を脅かす団体であり、黒髪祭への参加は認められない」(『総括総会議案書』)とされた。
 『熊本大学新聞』第10号によれば、「当初、実行委員会は『実行委は検閲期間ではないし、別に(原理研の)参加は問題ない』として、議題にも上げていなかった」が、10月13日の第3回総会で、問題であるとの意見がだされ、次の決議がなされた。
「役員会が原理研に対し公開質問状を提出し、なされた回答について不明瞭あるいは黒髪祭への参加が問題であると役員会が判断した場合は、原理研は自主的に企画を取り下げる」(第4回総会レジュメ)
 公開質問状に対する、原理研からの回答に対し、「役員会内部でも『回答には問題ない』『やはりチェックにつながるのではないか』との意見があり、役員会の判断も二転、三転した」。(『熊本大学新聞』第10号 82年11月25日)
 役員会の判断が参加拒否で決定したのは、10月28日のことである。翌日の第4回総会でその方針は承認され、原理研は参加を辞退した。次年度からは、受付段階での拒否が行われるようになり、第22回まで続く。

第23回黒髪祭では、受付拒否は行われないことになりました。これは方針の問題であり、実際に企画申し込みが行われたわけではなかったと思います。
実行委員会は「あやしい団体がダメというのなら、黒髪祭実行委員会もそうだ」というような説明をしています。

原理研を擁護したくはないし、第23回黒髪祭を擁護したくもないのですが、これは確かにその通りです。
後期熊粋祭や紫熊祭が言うのならともかく、黒髪祭が「あやしいからダメ」「反社会的だからダメ」ということを言っても、それはブーメランとなって返ってきてしまいます。

また、他大学学園祭で原理研の学内での言動を理由に企画参加拒否がされていたのに対し、黒髪祭では「我々の聞き及ぶところによれば、全国組織である貴団体は各大学において学生の自主活動を妨害しているということであり」(実行委員会からの「質問状」 1982年10月18日)というように、他大学原理研の言動に関する伝聞が理由となっており、拒否の理由が弱いという問題もありました。

第24・25回黒髪祭では、特に方針を出すこともなく、申し込みもありませんでした。


統一教会と関連のある熊大の学生新聞には、『熊大タイムズ』(熊大タイムズ新聞会)と『熊大学生新聞』(熊大学生新聞会)がありました。
熊大学生新聞会は、近年は熊本人財ネットワークとして『熊本人財新聞』を発行しているようです。
「購読料や金銭支援などをしつこく勧誘する事例が相次いで発生」したことから、2013年には大学から注意喚起が行われています。
【注意喚起】「熊大学生新聞」の有料購読勧誘等の電話にご注意ください! | 熊本大学


かつて、『熊大学生新聞』には、当時の学長をはじめとして多くの教官が登場していました(当時の熊本市長(2名)や熊本県知事も登場しています)。

それに対し、『熊本大学新聞』(熊本大学新聞社)・生協・黒髪祭・文化部会などは、大学側と激しく対立していました。
1992年には、黒髪祭実行委員会のメンバーがほとんど入れ替わって漫研が中心となり、大学側との関係が劇的に好転しました。
生協・文化部会・熊大新聞社も、徐々に大学側との対決姿勢を薄めていったようです。

1990年代のことだったと思いますが、教官へ統一教会への注意喚起の連絡が回ったそうです。
注意喚起後にも関係を持つ教官に対し、連絡が回ったのになぜ関係を持つのだと怒っていた人がいたと聞きますが、それまで仲良くしていたのに急に注意喚起されても難しかったのかもしれません。


詳しいことはわかりませんが、初期 熊粋祭では原理研の企画申し込みがあり、断っていたようです。
1992年に合同結婚式がワイドショーで取り上げられたので、当時、統一教会のことは広く知られていました。
後期熊粋祭でも原理研の企画は無かったのではないかと思います。

2018年第7回紫熊祭では、熊大CARPの企画が行われました。
教室企画には珍しく、客引きをしていました。
しばらく様子を観察して、女の子二人組を誘っているところを二回見ました。
漠然と声をあげる客引きではなく、話しかけていくという形の積極的な客引きです。
カルト宗教が学園祭で客引きをしているというのは気になる状況です。
カルト宗教などの外部組織に学生だけで対応するのは難しい面もあると思うので、大学側の助言や協力が望まれます。

2019年第8回紫熊祭でも熊大CARPの企画が行われました。客引きをしているところは見かけなかったような記憶があります。


2022年、熊大CARPは熊大SDGSに改名することで、全国的に有名になってしまいました。


第24回黒髪祭では、実行委員会に新興宗教団体が参加していることが問題になりました。医学部では、統一教会だとの噂も出ていたようです。

参加していたのは創価学会系サークルで、次のようなことがありました。
1992年春、前年の実行委員会が解散宣言もなく自然消滅していたことが判明。
サークルなどが集まって話し合いが持たれるが進展の気配なし。
「がんばりましょう」と発言していた創価学会系サークルの人に対し、運営に参加するとは一言も言っていなかったけど「〇〇さんがやるんなら手伝いますよ」と声をかけ無理やり話を転がりださせる(嘘でもいいからすぐにでも進めないと間に合わないので)。
話が転がりだしたので(たぶん)しかたなく漫研こんぺいとうが乗り出してきて、漫研中心の実行委員会結成。
創価学会系サークルはあまり仕事をしなかったので初期段階で辞めてもらう(実行委員会結成前だったかも)。

スタートさせるきっかけにこちらが利用したのに、黒髪祭乗っ取りを疑われた創価学会系サークルには申し訳なく思っています。
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